チェーン店ではゼロから料理をすることはない
キッチンスタッフというアルバイトに対して、「料理ができないから無理だろう」と躊躇する人もいますが、料理のスキルはあまり求められません。
ここで言うキッチンスタッフとは「コック」ではなく、チェーン店などの調理場で働くアルバイトを意味します。
包丁をまったく扱えない人には難しいですが、一般的なレベルなら問題なくこなせる仕事です。
キッチンスタッフは「ファミレス、イタリアン、中華、和食、洋食、ラーメン、そば・うどん、すし、ピザ」など、アルバイト先によって調理法にはかなりの差がありますが、マニュアルがあるためにすぐに覚えられます。
また、キッチンで作られる料理のほとんどは、効率化のためにあらかじめ工場で少し調理された状態で各店に届けられています。
そのため、キッチンスタッフがやることは、パック詰めされた調理済み食材をパックから出して、グリル系なら焼いて盛り付ける、イタリアンなら茹でて盛り付ける、デザートならトッピングして盛り付けるだけだったりと簡単ですし、包丁や火を使わないで済む料理も多いので、料理が下手でも問題ありません。
個人経営の店では料理のスキルが要求される
ファミレスのような大規模なチェーン店では高校生でもそつなくこなせる料理がほとんどですが、小規模なチェーン店や個人経営の店では普通に料理をすることが多くなります。
例えば、オムライスの店でバイトをする場合は卵で包むスキルが必要ですし、ステーキハウスでは肉の焼き加減に慎重にならないといけません。
また、チェーン店では料理のスキルは不要ですが、手間が掛からないようになっている分、大量の注文をさばくスピードと正確性が求められます。
料理を盛りつける量や順番、見栄えについても細かい規定が決められており、初心者とベテラン人には、明らかな実力差があります。
そのため、未経験者は皿洗いや盛り付け、深夜は調理場の清掃業務が中心になることも珍しくありません。
アルバイトとしては学生と同じで低い時給になる
キッチンスタッフのメリットとしては、まかないが付いているために食費が浮くこと、求人案件がアルバイト情報サイトに大量にあり、すぐに見つかることなどがあげられますが、学生でもできるアルバイトでは特別なスキルが不要であることが多く、時給は低くなりがちです。
キッチンスタッフもチェーン店では学生が働けますので、大抵の店では時給800~1,000円、深夜であれば1,300円程度が最高額になります。
また、ホールスタッフとキッチンスタッフの間に時給の差はありません。
一方、小規模なレストランでも時給は800~1,000円が相場で、大規模なチェーン店と変わりません。
そのため、マニュアル作業よりも調理過程にこだわりたいのであれば、小規模なレストランのほうがおすすめであり、高校生や大学生らと一緒に賑やな環境で働きたいのであれば、大規模なレストランのほうがいいでしょう。