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18歳未満の未成年は、残業や深夜勤務(夜勤)は出来ませんが、稼げるバイトをすることは可能です。
しかし、会社が18歳未満の労働者を雇い入れる際は、成人の労働者とは異なり、特に労働時間に関して様々な制限規定を厳守しなければいけません。

労働時間

労働基準法で定められている1日8時間、週40時間を超えての労働は原則として行うことができません。
(15歳未満は修学時間を通算して7時間,1週間について修学時間を通算して40時間まで)

労働基準法で定められているなら成人も残業できなのではと思われるかもしれませんが、会社が36協定を結んでいれば、労働基準法で定めている時間を超えて就業させることが可能です。

36協定「さぶろくきょうてい」

時間外労働に関する労使協定。労働基準法36条に基づき、会社は法定労働時間を超える時間外労働を命じる場合、労組などと書面による協定を結び、労働基準監督署に届け出ることが義務づけられている。違反すれば6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金。

休日出勤

休日出勤も認められていませんので、学生で夏休みなど短期的に集中して出勤することはできません。

ちなみに、労働基準法で定義している休日とは「週1日の休日か、4週間を通じて4日以上」になりますので、シフト上では休日出勤になっていたとしても、この週1日(4週4日)以上の休日があれば
休日出勤扱いにはならないので安心して下さい。(但し、休日手当は支給されません)

深夜労働

深夜労働も認められていません。
ちなみに、労働基準法で定められている深夜とは22:00~5:00までになります。

但し、例外的に交替制により勤務する場合で、会社が労働基準監督署の許可を得ていれば、30分延長の22:30まで労働することが可能です。しかし、その30分の深夜手当は支給されません。

危険作業

業務面では、毒劇物や有害ガス、坑内労働など危険が伴う労働は行うことはできません。

年齢確認が必要

満18歳未満の人が稼げるバイトをする際は、会社に対して、戸籍証明書などの年齢を証明する書類を提出しなければいけません。

満18歳未満を雇用するメリット

これだけ制限されると、高校生など18歳未満の従業員を雇うメリットが無いように思われます。

しかし、低年齢になるほど少ない賃金でも募集が集まりやすいし、社会経験が乏しいので逆に教えやすいといったメリットもあります。

「高校生可」の求人は誰でも簡単にできる仕事が多いので、知識の要らない簡単な稼げるバイトを探している人はそういった求人を探すと良いでしょう。